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う。映画文化というのも一つの観光宣伝になることだと思うので……
鈴木委員長 今、映画でやるところが多いですね。
津田委員 多いですね。
鈴木委員長 熊本県でも、今、阿蘇で一つ撮っているんです。もう一つは、中国の「辛亥革命」を起した孫文と交わった宮崎滔天という、あの有名な人の兄弟たちがいるんですね。この兄弟を扱って映画をつくろうというのが荒尾市の市民レベルから起ってきているのです。そして、既に自分たちで全部脚本も書き何もしているという状況で、全国的にみると、映画で町おこしをしようというのはかなりあちこちで見聞するんです。問題はお金なんですが……。
津田委員 それがネックになりますね。
広島県の尾道というところがありますね。あそこも非常に、映画で盛り上がっています。大林宣彦監督が何度も出向いて、何部作ということでつくり成功している。他の町もまねはしたいけれども、お金がかかるとか、そういうことでいろいろご苦労はあるようですが、今回の場合は監督のほうから、ぜひ松崎でということだったようなので、その辺がとてもうまくいっているということです。
鈴木委員長 ですから、それが町から起こるか、外から起こるかなんですね。
村井委員 そのあたりですね、さっき鈴木さんが、氏子の制約というか、それがある意味ではネックになってまとめられないということをおっしゃいました。それから、行政のほうでの専門官みたいなものの育成が大事だという御意見、そして今、市民レベルで映画をつくっていると。何か、ちょっと問題点がみえてきたように思います。
というのは、特に伝承芸能なんかはそういう氏子、つまり共同体がなければ支えられなかった。共同体があったから、支えられてきましたが、今はそういう氏子圏というか、村共同体というものがどんどん崩れており、伝承芸能を支える基盤がなくなっている。そこで行政レベルでそれを何とか支えていかなければいけない。そのためには専門的な知識をもっている人が熱心にやっていくことが必要なんでしょう。しかし、伝承芸能というのは、地域を離れて抽象的なものがあるわけではないので、そこのところがなかなか難しい。
つぎに映画を市民レベルでやるというのは、芸能をあの谷間のあの神社の氏子たちが支えるというのではなくて、町なら町全体、村なら村全体として新しいものをつくっていくやり方であり、これは新しい方向だと思いますが、これも一歩たがが外れると、市民なんてあるようでないようなもので、氏子組織、共同体とはわけが違いますから、これも継続性という点ではなかなか難しい問題があるだろうと思います。
鈴木委員長 私自身の例をとりますと、オウムの入った波野村。オウムが入る半年前に神楽を完全に復元したんですが、もともと荻神社という一つの神社を中心にしてつくられ

 

 

 

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